国の補助金申請を専門家に頼むときの費用を後押しする制度
船橋市は、国の補助金等を活用して賃上げに取り組む市内中小企業者等を応援する補助金という制度を実施しています。
これは、賃上げ要件のある国の補助金に申請する際、中小企業診断士や社会保険労務士などの専門家に支払った費用の一部を、船橋市が補助する仕組みです。
補助金そのものを直接もらえる制度ではありません。
申請サポートにかかる費用を軽くするための制度という点が特徴です。
対象になるのは、船橋市内に事業所を持ち、継続的に事業を行っている中小企業者等です。
国の賃上げ関連補助金への申請を検討している事業者に関係します。
対象になる国の補助金と専門家費用の範囲
この制度は、船橋市が単独で申請を受け付けている補助金とは異なります。
あくまで「国の補助金等への申請を支援する専門家費用」が対象です。
船橋市が例として挙げている国の補助金には、次のようなものがあります。
- ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
- 業務改善助成金
- キャリアアップ助成金
- 中小企業成長加速化補助金
これらはいずれも、賃上げに関する要件が設けられている国の補助金・助成金です。
申請には専門的な知識が求められる場合が多く、専門家に依頼する事業者も少なくありません。
補助対象となる経費は、経営革新等支援機関、中小企業診断士、社会保険労務士等の専門家に依頼する、補助金等の申請支援に係る費用です。
ただし、顧問契約のような継続的な契約に基づく費用は対象外とされています。
契約と支払いのタイミングにも条件があるため、次の見出しで詳しく確認します。
補助額と補助率はいくらか
補助額の考え方はシンプルです。
対象経費に一定の補助率を掛けて、上限額の範囲内で補助されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 対象経費の4分の3 |
| 上限額 | 15万円 |
| 補助額の端数処理 | 千円未満切り捨て |
たとえば、専門家報酬が15万円かかった場合、その4分の3である11万2千円ほどが補助される計算になります。
報酬が20万円を超える場合でも、補助額は上限15万円までです。
専門家費用は決して安くないため、この補助金を活用できれば、申請支援を依頼するハードルを下げられる可能性があります。
申請の条件と対象者
対象者として認められるには、いくつかの条件をすべて満たす必要があります。
公式情報で示されている主な条件は次のとおりです。
- 船橋市内に事業所があり、継続的に事業を行っていること
- 2026年4月1日以降に、賃上げ要件のある国の補助金へ申請していること
- 同じく2026年4月1日以降に、専門家と契約し、費用を支払い済みであること
- 市税を滞納していないこと
- 船橋市が行う調査に応じられること
さらに、中小企業者等としての規模要件も設けられています。
業種ごとに基準が異なり、たとえば製造業等は資本金3億円以下または従業員300人以下、小売業は資本金5千万円以下または従業員50人以下といった目安が示されています。
自社が対象規模に当てはまるかは、業種ごとの基準を公式情報で確認してください。
なお、行政書士でない者が官公署に提出する書類の作成を代行することは、法律上認められていません。
専門家を選ぶ際は、この点にも注意が必要です。
申請期間と申請方法
申請期間は2026年4月1日から12月31日までです。
記事執筆時点(2026年9月25日)では受付期間内にあります。
申請方法は、オンライン申請と窓口・郵送での申請の両方が用意されています。
オンラインは船橋市が案内するGrafferの申請システムから手続きします。
窓口・郵送の場合は、船橋市役所の経済部商工振興課が担当窓口です。
必要書類としては、申請書や誓約書のほか、市税の納付状況を確認できる書類、国の補助金への申請を証明する書類、専門家との契約書、支払いを証明する書類、通帳の写し、事業所の所在を確認できる書類などが求められます。
書類の様式や詳細は、申請前に公式ページで必ず確認してください。

専門家との契約で確認しておきたいこと
専門家への依頼は、契約のタイミングが重要です。
対象になるのは、2026年4月1日以降に締結した契約に基づく費用です。
それより前に契約していた分は、対象外になる可能性があります。
契約内容にも注意が必要です。
顧問契約のような継続的な関与に基づく費用は、補助対象から外れます。
国の補助金申請という具体的な業務についての契約であることを、事前に確認しておきましょう。
専門家を選ぶ際は、事前に複数の候補から話を聞いておくと比較しやすくなります。
次のような点を確認すると安心です。
- 依頼したい国の補助金の申請支援実績があるか
- 契約書に業務内容と金額が明記されているか
- 支払いの証憑(領収書等)を発行してもらえるか
なお、行政書士でない専門家が官公署提出書類の作成を代行することは、行政書士法違反となります。
依頼先を選ぶ際は、この点も踏まえておきましょう。
見積もりの段階で、業務範囲と金額の内訳を書面で示してもらうことも大切です。
契約後に「対象外の費用だった」と分かると、想定していた補助が受けられなくなるおそれがあります。
契約前に、この補助金の対象になる業務かどうかを専門家側にも伝えておくと、行き違いを防ぎやすくなります。
相談窓口と書類の提出先
制度に関する相談や書類の提出は、船橋市役所の商工振興課経営労政係が窓口です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 担当課 | 商工振興課 経営労政係 |
| 電話番号 | 047-436-2475 |
| 住所 | 〒273-8501 千葉県船橋市湊町2-10-25 |
| 受付時間 | 午前9時から午後5時まで |
| 休業日 | 土曜日・日曜日・祝休日、12月29日から1月3日 |
オンライン申請は、船橋市オンライン申請システムから手続きします。
窓口や郵送で申請する場合は、上記の住所宛てに書類を提出してください。
受付時間や休業日を踏まえたうえで、余裕をもったスケジュールで準備を進めましょう。
他の補助金との併用可否や、交付決定後の具体的な手続きについては、公式ページに明記されていません。
気になる点は、申請前にこの窓口へ確認しておくと安心です。
必要書類の様式についても、公式ページからダウンロードできます。
記入方法に迷う場合は、提出前に窓口へ相談すれば、不備による差し戻しを避けやすくなります。
どのような事業者に向いているか
この制度は、次のような事業者にとって利用価値があると考えられます。
- 国の賃上げ関連補助金への申請を検討しているが、自社だけでの対応に不安がある事業者
- 専門家への依頼費用がネックになり、申請支援の依頼をためらっている事業者
- 船橋市内に事業所を構え、継続的に事業を営んでいる中小企業者等
一方で、この補助金はあくまで専門家費用の一部を補うものです。
国の補助金そのものの採択を保証するものではありません。
申請先である国の補助金ごとに、別途審査や要件があることを理解したうえで検討する必要があります。
公式情報には、予算の上限や先着順に関する記載は見当たりませんが、制度の内容や受付状況は変更される可能性があります。
申請を検討する際は、必ず最新の公募要領・案内ページを確認してください。
最新情報は船橋市公式ページで確認できます。
申請の具体的な手順や必要書類の様式も、公式ページから入手してください。


