品川区の「省エネルギー対策・業務改善設備更新助成金」は、古くなった設備を省エネや省力化につながる設備へ入れ替える費用を支援する制度です。
対象は区内の中小企業と個人事業主です。
補助率は対象経費の5分の4(80%)で、上限は80万円です。
製造機械、厨房設備、建設機械などの購入費や搬入・設置費に使える可能性があります。
ただし、先着順で、予算に達し次第、受付は終了します。
この記事では、対象になる設備、補助額の目安、申請の流れ、つまずきやすい注意点を順に整理します。
制度の概要と先着順の注意点
この助成金は、製造作業やサービス提供に使っている既存設備を、省エネルギー化や業務改善が図れる設備へ更新するための経費を助成するものです。
国の物価高騰対応の交付金を活用した制度と案内されています。
申請期間は、2026年8月3日(月)から2027年1月29日(金)の午後5時必着です。
ただし、期限まで受け付けてもらえるとは限りません。
公式ページには、予算に達した時点で募集を終了する旨が書かれています。
つまり、期間の終わりより前に締め切られる場合があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施主体 | 品川区(地域産業振興課) |
| 補助率 | 対象経費の5分の4(80%) |
| 上限額 | 80万円 |
| 申請期間 | 2026年8月3日〜2027年1月29日17時必着 |
| 受付方式 | 先着順(予算到達で終了) |
公式ページの確認時点(2026年10月3日)では、受付終了の告知は見当たりませんでした。
検討中の方は、早めに最新の受付状況を確認するのが安心です。
対象となる事業者の条件
対象は、品川区内の中小企業と個人事業主です。
法人と個人事業主で、条件が少し異なります。
法人の場合は、次のとおりです。
- 中小企業基本法に定める中小企業であること
- 品川区内に本社または主な事業所があること
- 品川区内で1年以上、事業を続けていること
- 法人事業税や法人住民税を滞納していないこと
個人事業主の場合は、品川区内に住民票上の住所か事業所があることが条件です。
税の滞納がないことなども同様に求められます。
なお、みなし大企業、医療法人、NPO法人などは対象から除かれると案内されています。
自社が該当するか迷う場合は、申請前に担当課へ問い合わせるとよいでしょう。
電話番号は記事末尾の公式情報にあります。
対象になる設備・ならない設備
対象になるのは、いま使っている設備の「更新」です。
新しく買い足す場合や、台数を増やす場合は対象になりません。
更新後の設備には、省エネルギー化か業務改善(省力化・省人化)が図れることが求められます。
公式ページには、製造機械、厨房設備、建設機械など、業種別の例が載っています。
対象経費は次の2つです。
- 設備・機械装置の購入費用
- 搬入・設置にかかる費用
消費税は、経費として認められると書かれています。
一方で、公式ページでは次のものが対象外とされています。
- 中古品
- リース料
- 撤去・処分費
- 修繕費や消耗品
- パソコン、タブレットなどの汎用設備
- 10万円未満の設備
「10万円」を税抜と税込のどちらで見るかは、本記事の確認範囲では判断できませんでした。
公式の募集要項で、必ず確かめてください。
補助額の計算例
補助額は「対象経費×80%」で計算し、80万円を超える分は出ません。
つまり、100万円の対象経費が上限に届く目安です。
| 対象経費(税込) | 計算上の補助額 | 自己負担の目安 |
|---|---|---|
| 50万円 | 40万円 | 10万円 |
| 100万円 | 80万円 | 20万円 |
| 150万円 | 80万円(上限) | 70万円 |
たとえば、飲食店が老朽化した冷蔵設備を省エネ型に更新し、搬入・設置費を含めて60万円かかったとします。
計算上は48万円が補助の目安です。
ただし、これはあくまで計算上の数字です。
実際の交付額は審査と交付決定で決まります。
また、助成金は原則として後から支払われるため、設備代はいったん自社で立て替える形になります。
資金繰りの見通しも立てておきましょう。
見落としやすい注意点
最も大事なのは、交付決定前に着手した設備は対象外という点です。
契約や発注を先に済ませると、助成を受けられなくなります。
交付決定を受けてから、契約・納品・支払いまでを令和9年(2027年)3月12日までに終える必要があります。
納期が長い設備は、期限に間に合うかを先に販売店へ確認してください。
そのほかの注意点は次のとおりです。
- 1事業者につき申請は1回限りです
- 設備の販売業者による代理申請は、いかなる場合も認められません
- 「必ず助成金が出る」「実質無料」といった営業トークには注意が必要です
- キャッシュバックなどで実質の負担額を偽ると、虚偽申請にあたります
販売業者の説明をうのみにせず、制度の内容は公式ページで自分で確かめる姿勢が大切です。
申請から完了までの流れ
申請は、原則としてオンラインで行います。
紙での申請にも対応していると案内されています。
全体の流れは次のとおりです。
- 申請書類を作成する
- オンライン(または紙)で申請する
- 審査を経て、交付決定を受ける
- 交付決定後に、設備を契約・導入する
- 2027年3月12日までに納品と支払いを終える
- 実績報告(完了報告書、収支決算書など)を提出する
先着順なので、1の書類づくりは早めに進めたいところです。
見積書を集める手間もあるため、余裕をもって動きましょう。

準備しておきたい書類
提出書類は、法人と個人事業主で一部が異なります。
公式ページに記載された内容は次のとおりです。
共通の書類は、次の6点です。
- 事業実施計画書
- 経費内訳書
- 既存設備の写真
- 導入設備の製品資料
- 相見積書(2者以上)
- 誓約書
法人はこれに加えて、3か月以内の履歴事項全部証明書と、法人事業税・都民税の納税証明書が必要です。
個人事業主は、税務署の受付印がある開業届、個人事業税と住民税の納税証明書が必要です。
とくに相見積書は、2者以上から取る必要があります。
依頼から受け取りまで日数がかかることもあるため、早めに声をかけておくと安心です。
既存設備の写真も、入れ替える前にしか撮れません。
撤去前に忘れず撮影しておきましょう。
どんな事業者に向いているか
この制度が合いやすいのは、古い設備の入れ替えを考えている区内の事業者です。
電気代やガス代の負担を減らしたい方、作業の手間を減らしたい方が当てはまります。
たとえば、次のようなケースが考えられます。
- 古い厨房機器を、省エネ型に入れ替えたい飲食店
- 旧式の加工機械を、省力化できる機械に更新したい製造業
- 建設機械の更新を考えている建設業
一方、新規の購入や増設、パソコンなどの汎用設備が目的なら、対象外です。
10万円未満の設備や中古品も対象になりません。
申請前には、必ず最新の公式情報と募集要項をご確認ください。
審査や予算の都合があるため、申請すれば必ず受けられるわけではありません。
申請前によくある疑問
申請を考える方から出やすい疑問を、公式ページの内容に沿って整理します。
Q. 設備を先に買ってしまった場合は?
交付決定前に着手した設備は対象外です。
すでに契約や発注をしている設備は、対象にならない可能性が高いといえます。
Q. 複数の設備をまとめて申請できますか?
1事業者につき申請は1回限りです。
複数の設備を更新したい場合は、1回の申請にまとめられるかどうかを、担当課に確認しておくと安心です。
この点は、公式情報では詳しく確認できませんでした。
Q. 販売店に申請を任せてもよいですか?
いいえ。
見積を依頼した業者による代理申請は、認められていません。
書類の作成と申請は、事業者自身で行います。
Q. 申請してから、いつ結果が分かりますか?
審査にかかる期間の目安は、公式情報では確認できません。
工事や納品のスケジュールを組むときは、交付決定の時期が前後する可能性を見ておきましょう。
こうした疑問は、申請前に電話で確かめておくと、手戻りを減らせます。
公式情報・問い合わせ先
制度の詳細や受付状況は、品川区の公式ページで確認できます。
電子申請サービスへのリンクもここから案内されています。
品川区 省エネルギー対策・業務改善設備更新助成金 公式ページ
問い合わせ先は、品川区 地域産業振興課の省エネルギー対策・業務改善設備更新助成担当です。
電話番号は03-5498-6341と案内されています。
募集状況や要件は変わる場合があります。
申請の前に、公式ページの最新情報を必ず見直してください。


