川口市DX推進補助金は、国の補助金を使ってDXに取り組む事業者を後押しする制度です。
ポイントは、国の補助金の交付確定を受けていることが前提条件になっている点です。
つまり、単独で申請できる制度ではありません。
国の補助金を先に活用した事業者が、追加で使える仕組みと考えてください。
川口市内で中小企業や小規模事業者を営んでいて、国の補助金を使ったDX投資を検討している方に関係します。
システム導入費や設備の一部など、国の補助対象経費のうち自己負担になった部分の軽減に使えます。
どんな制度か
川口市DX推進補助金は、川口市が実施する独自の上乗せ補助金です。
国の補助金だけでは自己負担が残ってしまうケースがあります。
その自己負担部分の一部を、市が追加で補助してくれる制度です。
川口市独自の制度なので、他の自治体の事業者は対象になりません。
補助の対象になるのは、DX・デジタル化に関する取り組みです。
自動化システムの導入や、非接触型の商取引システムなどが想定されています。
くわしい対象経費は、後の見出しで整理します。
対象になる事業者の条件
対象になるには、いくつかの条件をすべて満たす必要があります。
まず、川口市が指定する別表の業種に該当していることが前提です。
業種の範囲は幅広く設定されていますが、個々の事業者が該当するかは公式情報での確認が必要です。
そのうえで、次のような条件が課されています。
- 国の対象補助金について、令和8年4月1日以降に交付確定通知を受けていること
- 法人の場合は本店所在地、または従業員の50%以上が川口市内で勤務していること
- 個人事業主の場合は、川口市内に住所または事業所があること
- 川口市への税を未納していないこと
交付確定の時期が区切られている点は、見落としやすい条件です。
令和8年3月までに交付確定を受けた場合は対象外になります。
申請前に、自社の交付確定日を必ず確認してください。
市内に事業実態があるかどうかの判定も、法人と個人で基準が異なります。
法人は本店所在地に加え、従業員の半数以上が市内で働いているかが見られます。
個人事業主は、住所か事業所のいずれかが市内にあれば条件を満たします。
支店や営業所だけが市内にある法人は、従業員比率の確認が必要になるでしょう。
税の未納がないことも条件に含まれています。
市税の納付状況は、申請時点で確認されると考えられます。
未納がある場合は、先に納付を済ませておくことが前提になります。
国の補助金と組み合わせる仕組み
この制度のいちばんの特徴は、国の補助金との組み合わせ方にあります。
単独で使える補助金ではなく、国の補助金ありきの制度だからです。
先に国の補助金に採択され、交付確定を受けていることが申請の入口になります。
対象になる国の補助金は、公式情報で次の6つが示されています。
- ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
- デジタル化・AI導入補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- 事業再構築補助金
- 中小企業新事業進出補助金
- 中小企業省力化投資補助金
これらのいずれかで交付確定を受けた事業者が、川口市の制度を追加で申請できます。
国の補助金を使って終わりではなく、市の制度で自己負担をさらに抑える流れです。
2段階の補助金を組み合わせるイメージを持つと分かりやすいでしょう。
6つの国の補助金は、それぞれ対象とする取り組みの傾向が異なります。
ものづくり補助金は設備投資、持続化補助金は販路開拓が中心です。
事業再構築補助金は新分野への展開、省力化投資補助金は人手不足対策が主な狙いです。
どの補助金を使っていても、DX・デジタル化の経費が含まれていれば検討対象になります。
国の補助金の審査や交付決定には、一定の時間がかかります。
市の制度を見据えるなら、国への申請段階からスケジュールを意識しておく必要があります。

対象となる経費とDXの取り組み内容
補助の対象になるのは、DX・デジタル化に向けた取り組みにかかる経費です。
公式情報では、具体的な取り組み例として次が挙げられています。
- 自動化システムの導入
- バックオフィス業務の効率化につながる仕組みの導入
- 非接触型商取引システムの導入
これらに該当する取り組みのうち、国の補助金で補助対象となった経費が基準になります。
対象経費の線引きは細かいため、事前に募集要項での確認が欠かせません。
補助額・補助率の計算方法
補助額は、国の補助金と連動した計算式で決まります。
計算式は「(DX・デジタル化経費-国の補助金交付確定額)×1/2」です。
国の補助金で埋まらなかった自己負担分の、さらに半分が補助される仕組みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計算式 | (DX経費-国補助金交付確定額)×1/2 |
| 上限額 | 50万円(1,000円未満切捨て) |
| 申請回数 | 1事業者につき1回限り |
上限は50万円で、1事業者が使えるのは1回だけです。
補助額が大きい制度ではありませんが、自己負担をさらに圧縮できる点に意味があります。
たとえば、DX経費が300万円で国の補助金交付確定額が200万円だったとします。
差額は100万円なので、その半分の50万円が算出されます。
この場合は上限額と一致するため、50万円がそのまま補助額になる計算です。
差額が小さければ、算出される補助額もそれに応じて小さくなります。
1,000円未満は切り捨てて計算される点も、細かいですが覚えておきたい部分です。
実際の補助額は、国の補助金の交付確定額によって変わってきます。
申請期間と採択予定件数
申請期間は、令和8年5月1日から令和9年2月26日までです。
最終日は消印有効とされています。
期間が長めに設定されているため、交付確定のタイミングに合わせて準備できます。
採択予定件数は、約25件程度とされています。
件数に限りがあるため、交付確定を受けたら早めの準備が望ましいでしょう。
予算の状況によっては、期間内でも受付が締め切られる可能性があります。
2026年10月2日時点では、受付終了を示す案内は確認されていません。
申請期間の途中にあたるため、現時点では申請を検討できる状況です。
ただし今後の募集状況は変わる可能性があるため、申請前の確認が欠かせません。
申請までの流れと注意点
申請を検討する際は、順序を意識することが大切です。
- 国の対象補助金(6制度のいずれか)に申請する
- 採択・交付決定を経て、交付確定通知を受け取る
- 交付確定日が令和8年4月1日以降であることを確認する
- 川口市DX推進補助金の申請書類を準備する
- 申請期間内(令和8年5月1日〜令和9年2月26日)に市へ申請する
国の補助金の交付確定が先にないと、そもそも申請できません。
国の制度への申請スケジュールから逆算して動くことが重要です。
対象業種、交付確定日、市内事業実態の3条件は、どれも必須です。
一つでも外れると対象外になるため、申請前の確認を丁寧に行ってください。
申請方法や必要書類の詳細は、公式情報で随時更新される可能性があります。
申請前には、必ず最新の募集要項を確認してください。
国の補助金と市の制度、2つの申請を並行して管理する必要がある点も意識しておきましょう。
国への申請書類と、市への申請書類では求められる内容が異なります。
どちらも早めに準備を始めておくと、期限に追われずに進められます。
とくに交付確定通知を受け取った直後は、書類の整理で慌てやすい時期です。
通知を受け取ったら、市の制度の要件と見比べる時間を確保しておくと安心です。
くわしい条件や最新の申請状況は、川口市公式ページで確認できます。


