市川市の「中小企業展示会等出展支援事業補助金」は、展示会に出る費用の一部を市が補助する制度です。
対象は、販路開拓や受注拡大を目指す市内の中小企業者です。
会場使用料や設営・装飾費などに使える可能性があります。
ただし、予算は全体で240万円と小さめです。
さらに、出展前に申請が必要という決まりもあります。
この記事では、枠の分け方と手続きの順番を中心に整理します。
制度の概要と補助額
補助率は対象経費の2分の1以内、上限は30万円です。
「最大30万円」は、60万円以上の対象経費をかけた場合の上限という見方になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施主体 | 市川市(経済観光部 商工課) |
| 対象者 | 販路開拓・受注拡大などを求める市内の中小企業者 |
| 補助率 | 2分の1以内 |
| 上限額 | 30万円 |
| 予算総額 | 240万円 |
補助金は、最終的な自己負担額をもとに計算されます。
返金などがあった場合は、その分を差し引いた額が基準です。
出展後に費用が戻ったときは、補助額にも響く点に注意してください。
なお、対象者の細かな要件は、市が定める募集要項で確認する形です。
自社が当てはまるかは、必ず公式の資料でご確認ください。
新規枠と継続枠の違い
この制度は、新規枠と継続枠に分かれています。
分かれ目は、令和7年度に交付を受けたかどうかです。
| 新規枠 | 継続枠 | |
|---|---|---|
| 対象の目安 | 令和7年度に交付実績なし | 令和7年度に交付実績あり |
| 予算 | 120万円 | 120万円 |
| 採択の上限 | 4件 | 4件 |
2つの枠は、予算がそれぞれ別に用意されています。
30万円ずつ使うと、各枠で4件が上限です。
昨年度に利用した事業者は継続枠、初めての事業者は新規枠、と考えると分かりやすいでしょう。
新規枠の設置期間は、4月1日から10月30日までと案内されています。
募集状況を先に確認したい点
2026年10月3日時点で、公式ページには次の案内が出ています。
- 継続枠は上限に達したため、申請受付を一旦停止
- 11月以降に再開する場合は、改めて告知される予定
つまり、昨年度も使った事業者は、継続枠が今すぐ使えない状態です。
再開するかどうかは、公式情報では確認できません。
一方、新規枠について受付終了の告知は、同ページでは確認できませんでした。
新規枠の設置期間は10月30日までと案内されており、残り期間は短くなっています。
ただし、予算の上限に達し次第、受付は終わります。
気になる方は、早めに商工課へ状況を問い合わせるのが安心です。
補助の対象になる展示会と経費
対象となるのは、令和8年4月1日から令和9年3月31日までに、国内で開催される展示会等です。
海外の展示会は、この条件に当てはまりません。
対象経費は、公式ページに次の3つが挙げられています。
- 会場使用料
- 会場設営・装飾にかかる経費
- 会場運営にかかる電気料金、水道料金、通信費

ブースの小間代や、装飾の工事費が中心になると考えられます。
交通費や宿泊費、商品の製作費などが含まれるかは、公式ページでは確認できません。
対象かどうか迷う費用は、申請前に商工課へ確認しましょう。
出展前の交付申請が必要な理由
この制度で最も大切なのが、申請のタイミングです。
公式ページには「必ず、展示会等への出展前に交付申請を行ってください」とあります。
補助金は、あらかじめ市に計画を出し、認められてから動く仕組みです。
出展を済ませたあとで申請しても、対象にならない可能性があります。
理由の詳細は公式ページに書かれていませんが、事前に内容を確認する流れだと考えられます。
展示会は、数か月前から出展を申し込むことが多いものです。
申込みや支払いより前に、申請の準備を始める必要があります。
よくあるつまずきは、出展の申込みを先に済ませてしまうことです。
申込金の支払いが交付申請より前になると、対象外と判断される恐れがあります。
どの時点からが「出展前」にあたるのかは、公式ページには細かく書かれていません。
出展を決める前の段階で、商工課に相談しておくと確実です。
また、展示会の開催日が決まっていても、補助の対象期間に入っているかは別の話です。
開催が令和9年3月31日を過ぎる場合は、対象外になります。
日程と申請の順番を、カレンダーに書き出して確認すると安心です。
申請から完了までの流れ
手続きは、大きく4つの段階に分かれます。
急がず、順番を守ることが大切です。
公式ページで確認できる範囲では、次の順番です。
- 募集要項と様式を市のページから入手する
- 展示会への出展前に、交付申請を行う
- 展示会に出展し、費用の支払いまで済ませる
- 令和9年3月31日までに、事業をすべて完了する
特に4つ目が重要です。
支払いも含めて、令和9年3月31日までに終えることが条件とされています。
申請の受付は、令和8年4月1日から令和9年2月26日までです。
ただし、予算の上限に達し次第、終了します。
期限内でも、受付が先に閉じる点にご注意ください。
必要書類の詳しい内容は、募集要項で確認してください。
予算が240万円と小さい点
市川市のような自治体の補助金は、国の大型補助金より予算が小さい傾向があります。
この制度も例外ではなく、年間の枠が限られています。
この制度は、予算総額が240万円しかありません。
上限の30万円を使う事業者が続けば、各枠は4件で埋まります。
実際に、継続枠はすでに受付を一時停止しています。
年度の後半になるほど、枠が残っていない可能性が高くなります。
「補助金が出る前提」で出展費用を組むのは避けたいところです。
審査や予算の都合で、受け取れない場合もあります。
補助金を使えたら助かる、という位置づけで資金計画を立てると安心です。
補助額の考え方と自己負担のイメージ
補助率が2分の1以内なので、費用の半分までが補助の目安になります。
「以内」とあるため、必ず半分が出るわけではありません。
仮に、対象経費が40万円かかったとします。
2分の1なら20万円が補助の上限の目安で、残りの20万円は自己負担です。
対象経費が60万円なら、2分の1で30万円となり、上限にちょうど届きます。
これはあくまで計算の例で、実際の金額は審査と実績報告をもとに決まります。
覚えておきたいのは、補助金が先に入るわけではないことです。
公式ページでも、最終的な自己負担額をもとに交付する仕組みが示されています。
そのため、いったん全額を自社で支払う前提で、資金繰りを考えておく必要があります。
入金の時期については、公式情報では確認できません。
向いている事業者と確認先
展示会は、1日で多くの見込み客と会える反面、費用の負担も軽くありません。
小間代や装飾費だけで数十万円になることもあります。
初めて出展する事業者にとって、費用の一部が支えになる可能性があります。
この制度が向いているのは、市内に拠点があり、展示会で新しい取引先を探したい事業者です。
たとえば、初めて出展を検討している製造業や小売業、サービス業が考えられます。
申請前に、次の点を確認しておきましょう。
- 自社が市の定める中小企業者の要件に当てはまるか
- 出展予定の展示会が、期間と国内開催の条件を満たすか
- 令和7年度の交付実績の有無で、どちらの枠になるか
- 出展費用の支払いが、令和9年3月31日までに終わるか
制度の最新情報は、公式ページで確認できます。
問い合わせ先は、市川市経済観光部商工課(電話:047-711-3691、受付は9時〜12時、13時〜17時)です。
募集状況は変わる可能性があるため、申請前に必ず最新の情報をご確認ください。


