東京都「創業助成事業」第2回、9月29日受付開始と申請条件

創業・起業

東京都で開業を考えている方の多くが、最初にぶつかるのが資金の壁です。

物件の賃借料や広告費、備品の購入費など、開業前後の出費は想像以上にかさみます。

自己資金や融資だけでまかなおうとすると、開業直後の運転資金が心もとなくなることもあります。

実はこうした費用の一部を、東京都が助成してくれる制度があります。

うまく活用できれば、開業直後の資金繰りに余裕を持たせることにつながります。

開業直後に重なる出費と、見落とされがちな支援策

賃貸契約、内装、広告、備品。

開業までにやることは多く、費用の相談は後回しになりがちです。

そんな中で意外と知られていないのが、東京都と東京都中小企業振興公社が実施する「創業助成事業」です。

都内での創業を後押しするために作られた、東京都独自の助成金になります。

創業助成事業の対象者

対象になるのは、次のいずれかに当てはまる方です。

  • 都内で創業を予定している方
  • 都内で創業して5年未満の中小企業者等(個人事業主・法人の代表者としての経営期間が通算5年未満)

創業予定の方だけでなく、開業したばかりの事業者も対象に含まれる点がポイントです。

対象になる経費と助成される金額

対象となる経費は幅広く用意されています。

  • 賃借料(事務所・店舗などの家賃)
  • 広告費
  • 器具備品購入費
  • 産業財産権の出願・導入費
  • 専門家指導費
  • 従業員人件費
  • 市場調査・分析費

助成率は対象経費の3分の2以内、上限は400万円です。

家賃や広告費など、開業時に必ず発生する費用が幅広くカバーされています。

対象経費をもう少し詳しく見る

同じ「対象経費」でも、中身を知っておくと準備がしやすくなります。

  • 賃借料:事務所や店舗として借りる物件の家賃が対象です。自宅兼事務所の場合は、按分の考え方が必要になることもあります。
  • 広告費:チラシやWeb広告、看板の制作費など、開業を知らせるための費用が含まれます。
  • 器具備品購入費:パソコンや什器など、事業に使う設備の購入費です。
  • 専門家指導費:税理士や中小企業診断士など、専門家へ相談した費用が対象になります。
  • 市場調査・分析費:出店エリアや顧客層を調べるための調査費用も含まれます。

どの経費も、開業準備の中で実際に発生しやすいものばかりです。

自分の事業計画に当てはめて、どの経費が使えそうか整理してみると良いでしょう。

東京都内で開業準備をする個人事業主が書類を確認している様子

令和8年度の募集スケジュール

令和8年度は、次の2回に分けて募集されます。

回 申請期間 状況
第1回 令和8年4月7日〜4月16日 受付終了
第2回 令和8年9月29日〜10月8日 まもなく開始

第2回の受付は10日間だけです。

準備が整っていないと、あっという間に締め切りを迎えてしまいます。

申請までに準備しておきたいこと

創業助成事業は、申請すれば必ず受け取れる制度ではありません。

事業計画の内容が審査され、採択された方だけが助成を受けられます。

そのため、次の点を早めに確認しておくと安心です。

  • 創業する事業の具体的な計画(収支見込み・資金計画)ができているか
  • 対象経費に当てはまる支出を、契約前の段階で整理できているか
  • 申請書類の様式や必要書類を、公式サイトで確認できているか

第2回の申請期間は9月29日からとまもなくです。

都内での創業を考えている方は、早めに募集要項に目を通しておくことをおすすめします。

こんな方に向いている制度です

創業助成事業は、次のような方にとくに向いています。

  • これから都内で店舗や事務所を借りて開業する予定の方
  • 開業して間もなく、広告や備品にまとまった費用がかかっている方
  • 専門家に相談しながら事業計画を練り直したい方

逆に、まだ事業計画がまったく固まっていない段階では、審査に必要な情報を用意しづらいこともあります。

早めに事業の方向性を固めておくことが、申請の第一歩になります。

申請の大まかな流れ

創業助成事業のような都の助成金は、おおむね次のような流れで進みます。

  1. 募集要項を確認し、必要書類を準備する
  2. 申請期間内(第2回は9月29日〜10月8日)に申請する
  3. 書類審査などの審査を受ける
  4. 採択されれば交付決定を受ける
  5. 事業を実施し、期日までに実績報告を行う

審査があるため、申請してもすぐに結果が出るわけではありません。

スケジュールに余裕を持って準備を進めることが大切です。

書類に不備があると、それだけで審査が不利になることもあるため、提出前の見直しも忘れないようにしましょう。

よくある疑問

Q. まだ法人化・開業届を出していなくても申請できますか?
対象者には「都内創業予定者」も含まれるため、これから創業する方でも申請の対象になります。

Q. 東京都以外に住んでいても申請できますか?
住まいの場所ではなく、本店または主たる事業所を都内に置くことが条件です。

開業する事業所が都内であれば、対象になり得ます。

Q. 会社員をしながらの準備段階でも対象になりますか?
制度の対象者は「創業予定者」「創業して5年未満の中小企業者等」です。

具体的な該当要件は、申請前に募集要項で必ず確認してください。

Q. 融資と併用して使うことはできますか?
創業助成事業は返済不要の助成金で、日本政策金融公庫などの創業融資とは別の制度です。

併用できるかどうかの細かい条件は、募集要項や相談窓口で確認しておくと安心です。

資金計画を立てる段階で、両方の制度を選択肢に入れておくとよいでしょう。

金融機関や専門家に相談しながら組み立てると、より安心して準備を進められます。

Q. 申請書類はどこで手に入りますか?
募集要項や様式一式は、東京都中小企業振興公社の公式サイトで公開されます。

第2回の受付開始にあわせて、最新の様式を確認してください。

この記事のまとめ

最後に、創業助成事業の要点を振り返ります。

  • 対象者:都内での創業予定者、または創業して5年未満の中小企業者等
  • 対象経費:賃借料・広告費・器具備品購入費・専門家指導費など
  • 助成率・上限:対象経費の3分の2以内、上限400万円
  • 申請期間:第2回は令和8年9月29日〜10月8日
  • 注意点:審査があるため、事業計画を早めに固めておくことが重要

他の創業支援もあわせてチェック

創業助成事業のほかにも、目的別に使える補助金・助成金を目的から探すページでまとめています。

設備投資やIT導入など、開業後に必要になる別の支援策も見つかるかもしれません。

区市町村ごとに独自の創業支援を行っているケースもあります。

地域から調べるページから、事業所を構える地域の制度もあわせて確認してみてください。

複数の制度を組み合わせて活用できれば、開業初期の負担をより小さくできる可能性があります。

焦らず一つずつ、自分に合いそうな制度をチェックしてみてください。

準備を進めるうちに、思わぬ形で使える支援策が新しく見つかることもあります。

制度の詳細・最新の申請要件は、必ず公式情報でご確認ください。

出典:令和8年度「創業助成事業」募集|都庁総合ホームページ

令和8年度「創業助成事業」 募集|2月|都庁総合ホームページ
東京都及び公益財団法人東京都中小企業振興公社は、都内開業率の向上を図るため、都内創業予定者等に対し、創業初期に必要な経費の一部を助成する「創業助成事業」を実施しています。
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