練馬区の見本市等出展費用補助事業は、区内の中小企業者が国内の見本市・展示会に出展するとき、その費用の一部を補助する制度です。
実施しているのは、練馬区産業振興公社の練馬ビジネスサポートセンター(通称ネリサポ)です。
新しい取引先を探したい、商品やサービスを実際に見てもらいたいという事業者にとって、展示会への出展は有力な手段の一つです。
ただ、出展料やブースの準備には思いのほか費用がかかります。
この制度は、その負担を軽くする目的で設けられています。
補助の割合は対象経費の2分の1で、個人申請の上限は10万円です。
この記事では、対象者の条件、使える経費、申請のタイミングで注意したい点を整理します。
制度のあらましを表で確認
令和8年度の制度について、公式ページで確認できる内容をまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施主体 | 練馬区産業振興公社 練馬ビジネスサポートセンター |
| 対象イベント | 国内で開催される見本市・展示会・博覧会等 |
| 補助率 | 補助対象経費の2分の1 |
| 上限額(個人申請) | 10万円 |
| 上限額(団体申請) | 20万円 |
| 利用回数 | 同一年度内は1回まで、過去通算で3回まで |
| 申請期限 | 見本市等の開催日の14日前まで |
| 受付の終了 | 申込数が計画予定数に達した時点で終了 |
ここで押さえておきたいのは、締め切りが「年度末」ではなく「出展するイベントごと」に決まる点です。
出展したいイベントの開催日から逆算して、14日前までに手続きを済ませる必要があります。
なお、受付開始日については、公式ページ上では明記を確認できませんでした。
時期が気になる方は、ネリサポに問い合わせると確実です。
対象になる事業者と区内営業の条件
対象は、中小企業基本法に定める中小企業者です。
公式ページでは、収益事業を営む個人や団体なども対象として挙げられています。
主な条件は次のとおりです。
- 練馬区内に本店または主たる事務所がある
- 区内で引き続き1年以上事業を営んでいる
- 税金の滞納がない(個人は非課税の場合も可)
- 風営法の規制する業種に該当しない
- 暴力団との関わりがない
- 国や東京都から同種の補助金を受けていない
とくに注意したいのは、区内での営業期間が「1年以上」必要なことです。
創業して間もない事業者は、この条件を満たしているかどうかを先に確認しておくと安心です。
業種については、公式ページでは特定の業種に限る記載を確認できません。
製造業、小売業、サービス業など、見本市に出展する事業者が幅広く関係する可能性があります。
ただし、細かな判断は利用案内で確認してください。
補助の対象になる経費
対象となるのは、出展に必要な費用です。
公式ページでは、次のような経費が示されています。
- 出展料
- ブースの装飾・設営・運搬にかかる費用
- 会場で配布するチラシの印刷費
- そのほか理事長が認める経費
展示会に出るときは、小間代だけでなく、ブースを整える費用や運搬費もかかります。
こうした周辺の費用が含まれる点は、事業者にとって助かるところです。
一方で、見本市が終わったあとも使い続けられる備品の購入費は、対象外とされています。
たとえば、イベント後も事務所で使える機器などは、出展に使うものであっても補助の対象にならない可能性があります。
経費が対象になるかどうか迷うときは、申請前に窓口へ確認しましょう。

対象になる見本市・展示会のとらえ方
補助の対象は、国内で開催される見本市、展示会、博覧会などです。
公式ページでは、販路拡大やビジネスマッチングを目的とした事業が想定されています。
ここで確認しておきたいのは、除外されるイベントがあることです。
練馬区産業振興公社や練馬区が主催または共催するものは、対象外とされています。
区の事業に参加する場合は、別の支援や案内になる可能性があるため、気をつけてください。
また、海外で開催される展示会は、公式ページの記載からは対象に含まれる様子が読み取れません。
海外出展を考えている方は、事前に問い合わせることをおすすめします。
出展を検討するイベントが対象になるかどうかは、主催者名、開催地、目的の3点で整理すると分かりやすくなります。
補助額のイメージと団体申請
補助額は、対象経費の2分の1です。
個人申請の場合、上限は10万円です。
たとえば、対象になる経費の合計が20万円だった場合、単純計算では10万円が補助の目安になります。
経費が30万円であっても、上限が10万円であることに変わりはありません。
ただし、実際の金額は審査と決定の内容によって変わります。
団体で申請する場合は、上限が20万円になります。
公式ページでは、対象を「中小企業者およびその団体」としています。
団体として申請するときの要件の細かな点は、公式ページだけでは確認できないため、利用案内で確認する必要があります。
また、補助金は原則として、費用を支払ったあとに受け取る流れが一般的です。
この制度の支払い時期や報告の手順については、公式ページの本文からは詳しく確認できません。
資金繰りを考えるうえで大切な点なので、申請前に利用案内で確認しておきましょう。
利用回数の制限とスケジュールの組み方
この制度には、利用回数の決まりがあります。
同一年度内は1回まで、過去通算では3回までです。
つまり、1年に何度も使えるわけではなく、通算の回数にも限りがあります。
複数の展示会に出る予定があるなら、どの出展に使うかを考える必要があります。
費用が大きく、販路開拓の効果が期待できそうなイベントに絞るのも一案です。
時間の面では、見本市等の開催日の14日前までに申請する必要があります。
主催者への出展申込と、補助金の申請は別の手続きです。
出展が決まってから慌てないよう、次のような流れで進めると整理しやすくなります。
- 出展したい見本市を選び、対象になるか確認する
- ネリサポの利用案内(PDF)で条件と必要書類を確認する
- 開催日の14日前までに申請する
- 申請後の案内に沿って、出展と手続きを進める
あわせて、予算の面にも注意が必要です。
公式ページには、申込数が計画予定数に達した時点で受付を終了すると記載されています。
現時点で受付終了の表示は確認できませんが、開催時期が近づいてから動くと間に合わない可能性もあります。
申請前に確認したいポイントと問い合わせ先
申請の際は、公式ページに掲載されている利用案内(PDF)で、条件、手続き、必要書類を確認します。
申請書類の細かな内容は、公式ページ本文に詳しく書かれていないため、この記事では触れていません。
必ず最新の利用案内を見てください。
申請前に見直したい点を、チェックリストにまとめました。
- 区内で1年以上事業を営んでいるか
- 税金の滞納がないか
- 国や東京都から同種の補助金を受けていないか
- 出展する見本市が国内開催で、区や公社の主催・共催ではないか
- 経費が対象になるか(継続して使える備品は対象外)
- 同一年度内の利用が1回目か、通算3回の範囲内か
- 開催日の14日前までに申請できるか
補助金・助成金には、審査や予算の上限があります。
条件を満たしているからといって、必ず利用できるわけではありません。
不明な点は、練馬ビジネスサポートセンター(電話:03-6757-2020)に問い合わせてください。
公式情報とまとめ
見本市等出展費用補助事業は、区内で1年以上営業している中小企業者が、国内の展示会に出展する費用の2分の1(個人申請は上限10万円、団体申請は上限20万円)の補助を受けられる可能性がある制度です。
向いているのは、新しい販路や取引先を開拓したい事業者、実際に商品を見てもらいたい事業者です。
反対に、計画予定数に達すると受付が終了する点、開催日の14日前までという期限がある点には注意が必要です。
制度の内容は変更されることがあります。
申請の前に、必ず最新の公式情報と利用案内を確認してください。


