川越市では、事業承継のタイミングで店舗を改修する費用を補助する制度があります。
「事業承継店舗改修等補助金」という名称です。
後継者が店舗を引き継いだ際、設備の老朽化や内装の古さが気になるケースは少なくありません。
この制度は、承継後の店舗改修や設備整備にかかる費用の一部を補助するものです。
小売業・飲食業・サービス業を営む川越市内の事業者が対象になります。
どのような制度なのか
事業承継をきっかけに店舗を改修する際の費用を、川越市が補助する仕組みです。
対象は店舗の改修工事や設備整備にかかる経費です。
設計費や修繕費、設備購入費なども補助対象に含まれます。
後継者が新しい体制で事業を続けやすくすることを目的にした制度といえます。
単なる店舗リニューアルではなく、承継という事情があることが前提になっている点が特徴です。
どのような事業承継が対象になるか
この補助金は、承継の形によって対象者の条件が分かれています。
法人の場合は、親族内承継または役員・従業員承継によって代表者が交代する、または交代予定であることが条件です。
代表者の在任期間が5年未満であることも求められます。
個人事業の場合は、親族内承継または役員・従業員承継により事業を引き継ぐ、または引き継ぐ予定であることが条件です。
こちらも事業主としての経験が5年未満であることが前提になっています。
いずれの場合も、業種は小売業・飲食業・サービス業に限定されます。
さらに、市内の同一の場所で5年以上営業を続けている店舗であることが必要です。
なお、フランチャイズ加盟店は対象外とされています。
商店街の区域内にある店舗は、商店会への加入が条件に含まれる点にも注意してください。
対象となる地域
対象地域は川越市内に限られます。
市外の事業者や、市外に店舗を構える事業者は利用できません。
承継する店舗が川越市内にあることが前提の制度です。
補助対象となる経費
補助の対象になるのは、店舗の改修または設備整備にかかる経費です。
主な対象経費は次のとおりです。
- 店舗改修にかかる設計費
- 内装・外装の修繕費
- 営業に必要な設備の購入費
- 設備導入にともなう関連機器費
これらの経費を使って、承継後の店舗を事業継続に適した状態へ整えることができます。
補助額と補助率
補助率は対象経費の3分の1です。
税抜きの金額を基準に算出されます。
上限額は、工事を依頼する業者が市内か市外かによって変わります。
| 施工業者 | 補助上限額 |
|---|---|
| 市内業者に施工を依頼した場合 | 40万円 |
| 市外業者に施工を依頼した場合 | 30万円 |
算出した補助額に千円未満の金額が出た場合は切り捨てとなります。
市内業者を利用した方が上限額が高く設定されている点は、申請前に確認しておきたいポイントです。

申請期間と注意点
申請の受付開始は令和8年4月1日からです。
受付終了日は定められておらず、予算が終了するまでとされています。
つまり、予算の上限に達した時点で受付が終わる可能性があるということです。
そのため、申請を検討している場合は早めに動くことをおすすめします。
市のホームページや担当窓口で、現在の受付状況を事前に確認してから申請準備を進めてください。
加えて、次のような条件も確認が必要です。
- 補助金の交付決定前に工事へ着手していないこと
- 工事は令和9年2月26日までに完了させること
- 他の市の助成制度と併用できないこと
- 建築基準法など関係法令を守っていること
- 市税を滞納していないこと
工事着手のタイミングを誤ると、補助対象から外れてしまう恐れがあります。
申請の手順を事前にしっかり把握しておくことが大切です。
どのような事業者に向いているか
この制度は、承継を機に店舗の見直しを考えている事業者に向いています。
特に、以下のようなケースでの活用が想定されます。
- 親から店舗を引き継ぎ、内装を新しくしたい小売店
- 代替わりに合わせて厨房設備を入れ替えたい飲食店
- 従業員承継で店舗を引き継ぎ、設備を整えたいサービス業
一方で、承継からすでに5年以上経っている場合や、フランチャイズ加盟店の場合は対象外となるため注意してください。
商店街区域内の店舗の注意点
商店街の区域内に店舗がある場合は、追加の条件があります。
商店会への加入が、補助金を利用するための条件に含まれています。
対象となる店舗は、商店会への加入状況を事前に確認しておく必要があります。
商店街の活性化という側面も、この補助金の趣旨に含まれていると考えられます。
申請までの流れ
この補助金は、着手前の申請が前提になっている制度です。
まず、承継の状況と対象条件を確認し、申請の準備を進めます。
工事に取りかかる前に、交付決定を受けておくことが必須です。
交付決定前に着手してしまうと、補助の対象から外れてしまいます。
交付決定を受けた後は、令和9年2月26日までに工事を完了させる必要があります。
承継の計画段階から、スケジュールに余裕を持って準備しておくと安心です。
よくある質問
ここでは、この制度についてよくある疑問を整理します。
個人事業主でも申請できますか。
法人・個人事業のいずれも対象になります。
事業主としての経験が5年未満であることが条件です。
フランチャイズ加盟店は利用できますか。
利用できません。
フランチャイズ加盟店は対象外とされています。
市外の業者に工事を依頼した場合はどうなりますか。
申請自体は可能ですが、補助上限額が30万円になります。
市内業者に依頼した場合の40万円より低くなる点に注意してください。
受付はいつまで続きますか。
受付終了日は定められておらず、予算が終了した時点で受付が終わります。
申請前に確認しておきたいこと
申請を検討する際は、事前の確認を丁寧に行うことが大切です。
まず、自分の承継の形が対象条件に当てはまるかを確認します。
次に、工事を依頼する業者を市内・市外のどちらにするか検討します。
さらに、現在の受付状況や必要書類について、産業振興課へ事前に問い合わせておくと安心です。
交付決定前に着手しないよう、工事会社とあらかじめスケジュールを調整しておくことも欠かせません。
他の助成制度との併用について
この補助金は、他の市の助成制度と併用することができません。
同じ工事内容について、複数の市の制度から重ねて補助を受けることはできない仕組みです。
すでに別の市の助成制度を利用している、または利用を検討している場合は、どちらの制度を使うか事前に整理しておく必要があります。
併用の可否に迷う場合も、産業振興課へ早めに確認しておくと安心です。
公式情報の確認方法
この記事で紹介した内容は、記事作成時点で確認した情報です。
補助額や申請条件は変更される可能性があります。
申請を検討する際は、必ず川越市公式ページで最新の公募要領を確認してください。
特にこの制度は予算に達し次第受付が終了する可能性があるため、申請前に市の担当窓口へ受付状況を問い合わせることを強くおすすめします。
制度の詳細や必要書類についても、公式ページまたは産業振興課へ直接確認した上で申請手続きを進めてください。


