デジタル人材を採用したいが、人材紹介会社に払う手数料が高くて踏み切れない。
千葉県内の中小企業から、そうした声を聞くことがあります。
この記事で紹介するのは、その紹介手数料の一部を県が補助する制度です。
デジタル人材の採用にかかる負担を軽くし、採用のハードルを下げることを目的としています。
対象になるのは、千葉県内に事業所を持つ中小企業者等です。
補助率や申請期間などの詳細を、順に整理していきます。
デジタル人材の採用が進まない背景
DXの必要性は分かっていても、社内に詳しい人材がいない。
中小企業にとって、デジタル人材の確保は大きな課題になっています。
システムエンジニアやデータ活用の担当者、DX推進を任せられる人材など、求められる役割はさまざまです。
自社で一から育成するには時間がかかりますし、即戦力を採用しようとすると人材紹介会社を頼ることも少なくありません。
人材紹介を利用すると、採用が決まった時点で紹介手数料が発生します。
一般的に紹介手数料は年収の一定割合で設定されることが多く、採用予算のなかで大きな割合を占めることもあります。
とくに専門性の高いデジタル人材の場合、手数料の負担がさらに大きくなりやすい傾向があります。
こうした負担を軽くするために設けられているのが、千葉県商工労働部雇用労働課による「令和8年度千葉県デジタル人材マッチング支援事業補助金」です。
民間の人材ビジネス事業者を通じてデジタル人材を採用した際の紹介手数料を、県が一部補助する仕組みになっています。
対象になる事業者の条件
対象になるのは、次の条件をすべて満たす事業者です。
- 千葉県内に補助事業を実施する事業所等を有すること
- 中小企業者等に該当すること
- みなし大企業に該当しないこと
「中小企業者等」とは、業種ごとに定められた資本金や従業員数の基準を満たす事業者を指す言葉です。
製造業と小売業、サービス業などでは、基準となる資本金や従業員数の水準が異なります。
基準は業種によって異なるため、自社が該当するか迷う場合は、公式情報で確認することをおすすめします。
「みなし大企業」とは、資本金や従業員数の基準そのものは中小企業に当てはまっていても、大企業から株式の過半数を保有されているなど、実質的に大企業の一部門と同じような立場にある企業のことです。
形式上は中小企業でも、実態として大企業グループに属している場合は対象から除かれます。
業種による限定は、公式情報では確認できません。
千葉県内に事業所があり、中小企業者等の要件を満たしていれば、業種を問わず対象になり得る制度といえます。
補助の対象となる経費と補助額
補助対象となるのは、デジタル人材を採用する際に、民間の人材ビジネス事業者へ支払う紹介手数料です。
消費税額および地方消費税額は、対象経費に含まれません。
自社で求人広告を出して採用する費用や、社内での人材育成にかかる費用は、この制度の対象外です。
あくまで「人材紹介会社を通じた採用」にともなう手数料に限られる点を押さえておく必要があります。
複数の人材紹介会社を併用している場合の扱いなど、細かい適用条件は公式情報では確認できません。
不明な点があれば、申請前に千葉県の担当窓口へ問い合わせておくと安心です。
補助の内容を整理すると、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 補助対象経費の2分の1以内(千円未満切り捨て) |
| 補助上限額 | 150万円 |
| 補助率の変動 | 予算の状況により、補助率が2分の1から下がる可能性あり |
たとえば紹介手数料が100万円だった場合、単純計算では補助率2分の1により50万円が補助額の目安になります。
上限150万円まで補助を受けられる可能性があるため、紹介手数料の負担が大きくなりやすいデジタル人材採用において、まとまった支援といえます。
ただし予算の執行状況によって補助率が下がる可能性がある点は、公式情報で明記されています。
申請を検討する際は、最新の予算状況もあわせて確認しておくと安心です。

申請期間と申請までの流れ
申請期間は、令和8年4月1日から令和9年1月29日までとされています。
本記事作成時点(2026年9月25日)では受付中です。
ただし、予算額に達した時点で受付が終了するという早期終了の条件があります。
申請期間の終了日まで余裕があるように見えても、予算の執行状況によっては早めに締め切られる可能性があるため注意が必要です。
とくに年度の後半になるほど、予算の残額が少なくなっている可能性も考えられます。
デジタル人材の採用を具体的に検討している事業者は、募集終了を待たず、早めに準備を進めておくことをおすすめします。
申請の大まかな流れは、次のとおりです。
- 自社が中小企業者等の要件を満たすか、みなし大企業に該当しないかを確認する
- デジタル人材の採用を、民間の人材ビジネス事業者を通じて進める
- 紹介手数料の支払いにかかる契約書や請求書等の書類を整理する
- 申請期間内(令和8年4月1日〜令和9年1月29日)に申請する
- 審査を経て、交付決定の通知を受ける
申請の具体的な様式や必要書類、審査基準などの詳細は、公式情報では確認できません。
申請を検討する段階で、千葉県の公式ページから最新の募集要項を確認する必要があります。
とくに提出書類の不備は審査の遅れにつながりやすいため、余裕を持って準備を始めることが望ましいといえます。
採用活動そのものにも時間がかかることを踏まえると、申請期限の直前に動き出すのは避けたほうがよいでしょう。
こんな事業者に向いている制度です
この補助金は、次のような事業者にとくに向いています。
- デジタル人材の採用を検討しているが、紹介手数料の負担が気になる千葉県内の中小企業
- 自社にDX推進の担い手がおらず、外部から即戦力を採用したい事業者
- 人材紹介会社の利用を前提に、採用予算を組み立てたい事業者
一方で、自社採用や社内育成を中心に考えている事業者にとっては、直接の対象にはなりません。
人材紹介会社を通じた採用を検討している場合に、選択肢の一つとして押さえておきたい制度です。
また、複数のポジションでデジタル人材の採用を予定している事業者にとっても、検討する価値があります。
採用1件ごとに紹介手数料がかかるため、採用人数が多いほど、この補助金による負担軽減の効果も大きくなると考えられます。
ただし補助上限額は150万円までとされているため、採用件数や手数料の総額によっては、全額が補助されるわけではない点にも留意が必要です。
この記事のまとめ
最後に、この補助金の要点を振り返ります。
- 対象者:千葉県内に事業所を有する中小企業者等(みなし大企業は除く)
- 対象経費:デジタル人材採用時に民間人材ビジネス事業者へ支払う紹介手数料
- 補助率・上限額:対象経費の2分の1以内、上限150万円
- 申請期間:令和8年4月1日〜令和9年1月29日(予算到達で早期終了の可能性あり)
- 注意点:補助率は予算状況により下がる可能性がある
制度の詳細・最新の申請要件は、必ず千葉県公式ページでご確認ください。
申請前には、公募要領など最新の公式情報をあわせてチェックすることをおすすめします。
他の雇用・人材関連の補助金・助成金は、目的から探すページでもまとめて確認できます。
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