平塚市が、市内の中小事業者を対象にした「中小企業等DX支援補助金」を実施しています。
IoTやAIを使ったシステムを導入する際の費用を、市が一部負担してくれる制度です。
対象となるのは、平塚市内に事業所を置く中小事業者等です。
医療法人や学校法人、社会福祉法人、NPO法人なども含まれます。
システム開発の委託費やソフトウェアの購入費、ハードウェア費用、コンサルティング費用などに使えます。
補助率は2分の1、上限は200万円です。
ただし、対象経費の総額が100万円(税抜き)以上であることが条件です。
小規模な導入だけを考えている場合は、対象外になる可能性があります。
この記事では、対象者や対象経費、申請の流れなどを整理して紹介します。
制度の概要
中小企業等DX支援補助金は、平塚市の産業振興部産業振興課が実施しています。
市内の中小事業者が、IoTやAIを活用したシステムを導入する際の負担を軽減することが目的です。
業務の効率化や生産性向上に向けたデジタル化投資を後押しする狙いがあります。
単なるパソコンの買い替えなど、汎用的なIT投資は想定されていません。
システムの設計・開発、実証実験まで含めた一連の取り組みを支援対象としている点が特徴です。
近年は人手不足への対応として、受発注管理や在庫管理、顧客対応などをシステム化したいという相談が中小事業者から増えています。
この補助金は、そうした課題を持つ事業者が一歩を踏み出しやすくするための後押しといえます。
対象となる事業者
補助対象となるのは、平塚市内に事業所がある中小事業者等です。
業種を問わず、幅広い事業者が申請できます。
会社形態でなくても対象になり得ます。
- 中小企業(法人・個人事業主)
- 医療法人
- 学校法人
- 社会福祉法人
- 一般社団法人
- NPO法人
- 各種組合等
市内に本社や事務所などの拠点があることが前提です。
市外に本社があり、平塚市内には営業所のみという場合は、事前に対象になるか確認しておくと安心です。
対象経費と補助額
補助対象は、IoT・AIを活用したシステム等を導入する際の費用です。
具体的には、次のような経費が想定されています。
| 経費区分 | 内容の例 |
|---|---|
| 委託費 | システムの設計・開発の委託 |
| 購入・利用費 | ソフトウェア・情報システムの導入 |
| 購入費 | ハードウェアの購入 |
| 実証実験費 | 導入前の実証実験にかかる費用 |
| コンサルティング費 | 導入にあたる専門家への相談費用 |
注意したいのは、対象経費の総額が100万円(税抜き)以上であることが条件になっている点です。
複数の経費を組み合わせて100万円以上になれば対象になりますが、数万円〜数十万円程度の小規模な導入だけでは要件を満たせません。
既に一般に普及している生成AIサービスをそのまま導入するだけのケースや、単なるハードウェアの買い替えは対象外とされています。
あくまで、事業の課題解決に向けた独自性のある取り組みが想定されていると考えられます。

補助率と上限額は、以下のとおりです。
- 補助率:2分の1(対象経費の50%)
- 補助上限額:200万円
上限額から逆算すると、対象経費が400万円のときに満額の200万円が補助される計算になります。
対象経費が100万円ちょうどの場合は、補助額は50万円です。
最低要件を満たしつつ、身の丈に合った投資規模を検討する事業者にとっても選択肢になり得ます。
補助率や上限額は、公募要領等で最終的な取り扱いが定められている場合があります。
申請前に必ず市の公式情報で確認してください。
申請期間と申請までの流れ
申請の受付期間は、次のとおりです。
- 受付開始:2026年4月1日(水曜日)
- 受付終了:2027年2月28日(日曜日)(当日消印有効)
2026年9月28日時点では、募集期間内であり受付中です。
ただし、予算には上限があるため、期間内であっても予算到達により受付が早期に終了する可能性があります。
申請を検討している場合は、早めの準備をおすすめします。
この補助金には、申請前に押さえておくべき手続きがあります。
平塚市が指定するITコーディネータによる事前確認を受けることが必須とされている点です。
導入を考えているシステムの内容や、事業の課題との適合性などについて、専門家の視点でチェックを受ける流れと考えられます。
この事前確認を経ていない場合、申請自体ができない可能性があるため注意が必要です。
具体的な手続きの方法や、事前確認にかかる期間については、公式ページや産業振興課への問い合わせで確認しておくと安心です。
申請の大まかな流れは、次のようになると考えられます。
- 導入したいIoT・AIシステムの内容を検討する
- 平塚市指定のITコーディネータによる事前確認を受ける
- 見積書など必要書類を準備する
- 産業振興課へ申請書類を提出する
- 審査を経て採択の可否が通知される
- 採択後にシステムを導入し、実績報告を行う
事前確認のステップが入っている分、思い立ってすぐに申請できる制度ではありません。
導入したい内容が固まった段階で、早めに産業振興課やITコーディネータに相談しておくと、準備がスムーズに進みやすくなります。
必要書類の詳細や様式、提出方法については、公式ページで案内されている要項を確認してください。
書類に不備があると、審査に時間がかかったり、締切に間に合わなくなったりするおそれがあります。
申請にあたっての注意点
申請を検討する際は、次の点を確認しておきましょう。
- 対象経費の総額が100万円(税抜き)以上になっているか
- 導入予定のシステムが単なる生成AIサービスの利用や、ハードウェアの買い替えにとどまっていないか
- ITコーディネータによる事前確認を受けているか
- 申請書類や見積書などの必要書類がそろっているか
- 当日消印有効の締切に間に合うスケジュールで準備できているか
補助金は審査を経て採択されるものです。
申請すれば必ず補助を受けられるわけではない点に留意してください。
予算の状況によっては、期間途中で受付が終了することもあります。
制度の活用を考えている事業者は、早めに産業振興課へ相談することをおすすめします。
どのような事業者に向いているか
この補助金は、次のような事業者に向いていると考えられます。
- 平塚市内でIoTやAIを使った業務効率化を検討している事業者
- 100万円規模以上のシステム投資を予定している中小事業者
- 既存業務のデータ化や自動化に課題を感じている事業者
- 専門家の助言を受けながら着実にDXを進めたい事業者
逆に、数万円程度の小規模なツール導入や、汎用的な生成AIサービスの利用だけを考えている場合は、この制度の対象にならない可能性が高い点を理解しておく必要があります。
一方で、複数の部署やシステムをまとめて刷新したい事業者や、自社独自の業務フローに合わせたシステム開発を検討している事業者にとっては、上限200万円という金額は投資の後押しになりやすい水準です。
導入効果を見込みやすい業務から着手し、段階的にDXを進める計画の一部として活用する方法も考えられます。
公式情報の確認を
制度の詳細や最新の募集状況については、必ず公式ページで確認してください。
申請要件や必要書類、事前確認の具体的な流れは、随時更新される可能性があります。
申請を検討する際は、公募要領等の最新情報を確認したうえで、平塚市産業振興部産業振興課に直接問い合わせることをおすすめします。


